葬送文化物語
Funeral Story
つながりの軽薄化・閉鎖的な葬儀のかたち
葬儀とは
古くから伝わる
葬送儀礼の文化
1990年代以前は、葬儀は自宅で行うことが当たり前でした。自宅で出棺の儀式を行い、遺族が焼香をした後、棺を中心に導師や遺族、会葬者が葬列を組んで墓地まで行き、最後のお別れをしました。
~ 1990
この当時の葬式は、地域や近所の人が葬家を支えます。葬列の持ち物の準備、まかない、段取り、進行などは、すべて隣保班と呼ばれる地域団体の人々の手によって行われました。
うつろいゆく時代、
人、思い、在り方
核家族化、高齢化の流れで一世帯の構成が変化するにつれ、地域社会における世帯同士のつながりも変わりつつあります。現在では、世間体などに縛られることなく、広く告知や案内を行わずに近親者だけで故人を送り出す「家族葬」が増えています。
1991 ~
さらに、時代が進むと葬儀に対して費用や労力をできるだけ削減したいという人も増加しています。その影響で、火葬のみ行う「直葬」や遠方の親族や友人がオンラインで葬儀に参加する「オンライン葬儀」などのサービスが登場しました。
メモリアルが考える葬儀
想いを受け継ぐ、
想いを伝える
変わることのない人の心を大切に
本来の葬儀は、日ごろ離れて暮らす人々が集い、故人の思い出を語り合い、感謝や悲しみを共有する場です。時代とともに人々の暮らしは変化しても、「ありがとう」 や「お疲れさま」といった誰かを想う心は決して変わりません。
これからの葬儀も、その想いを伝え合える大切な空間であり続けることが望まれます。

最期まで“自分らしく”在るために
葬儀の主役は故人様のご家族やご友人ではなく、送られる故人様自身です。
自分が生きた人生最後の時間をどのように過ごすか、この世に残す家族たちにどのような景色を見せるか、それらは故人様の意思で決めることができます。 無理に飾ったり、遠慮したりせずに自分らしく人生の幕を閉じることで、自分が精一杯生きた証が大切な人の心に残り続けるでしょう。